サラマンダーソロ

ライブの感想メモ。

摩天楼オペラ 神戸VARIT. 5/14 「PANTHEON TOUR -the first movement-」

約300人キャパの今回の会場、当日券も販売していましたが、入場すると2階部分を含めてほぼ満員状態、1階はサウナ状態でした。
客電が落ちた瞬間から大歓声の神戸、その熱に応えて前半は『PANTHEON』や『BURNING SOUL』、『Psychic Paradise』など攻めたセットリストでどんどん熱くなっていきました。
長袖の衣装で汗だくになりながらもフロアを煽りハイトーンを響かせる苑さんの姿は色気もあってかっこよかったです。
中盤、苑さんが退場し燿さんとJaYさんがセンターで向かい合うと、インストゥルメンタルの『SYMPOSION』。彩雨さんのキーボードが美しく、燿さんのベースは歌うようで印象的でした。
JaYさんのギターについて、私は”音が一音一音はっきり鳴っているギター”という印象を持っていたのですが、今回改めて聴くと、なめらかさや穏やかさを感じるところもあり、こちらの予想を超えて幅広い音色を出す方なのだと思います。
さて再登場した苑さんは、本編半ばなのに衣装を脱いでツアーTシャツでした(笑)。「一人アンコールは初めて!」とご本人も笑っていましたが、それだけステージ上の暑さがすさまじかったようです。
今回のツアーではアルバム「PANTHEON」の曲を中心に、懐かしい曲も披露されているそうですが、神戸で選ばれたのは、まず『アポトーシス』でした。苑さんから曲名が告げられた瞬間、フロアからは悲鳴のような歓声が。
現在の摩天楼オペラで演奏されたこの曲は、伸びやかなボーカルの後ろでギターとベース、ドラムがせめぎ合うように鋭く激しかったです。
本編終盤には、「神戸の皆さんに聴いてほしいと思って選んだ」という『天上への架け橋を』。
マイクを握りしめて精一杯に歌を届けてくれる姿と歌そのものに、気持ちが揺さぶられました。
アンコールでは、「母の日のプレゼントに物販のおまんじゅうをどうぞ」「お母さんに、彩雨さんの次に好き、って言ってね」「よかったら二人で来月の大阪公演に来てください!」という彩雨教授の販促MCをはじめとしたゆるーい雰囲気で始まりましたが、苑さんの「そろそろ歌おうか」の合図で、『MASK』『クロスカウンターを狙え』と再び熱くなる選曲でした。
苑さんも、暑さを吹き飛ばす勢いで煽り、途中「あげろあげろー!」と腕を挙げて応えるよう求めながら、最前列にいた男性の腕をとって持ち上げるシーンもありました。
ラストは摩天楼オペラのセンスが詰まったクリスマスメタル『SHINE ON』で合唱し、ミラーボールがキラキラと光る中、笑顔で終わったライブでした。

MERRY 日比谷野外大音楽堂 5/5 「Tokyo Spring 日比谷デモクラティック〜羊達の主張〜」

5/5(金・祝)、日比谷は雲ひとつない晴天で、入場時には日向だと暑いくらいでした。
入場してステージを見ると、左右に公演タイトルの書かれた垂れ幕、後方にはピンクや紫のド派手な背景に「MERRY」と書かれたバックドロップ、前方には客席とステージを分断するように金網フェンスが立てられていました。登場したメンバーは檻の中にいるような状態で『演説〜シュールレアリズム〜』、そして『[human farm]』。拡声器を持ったガラさんが歌い叫びながらフェンスを掴んだりよじ登ったりと、公演タイトルを体現するオープニングでした。
柵が撤収されても『「東京」』『ハライソ』『T.O.P』と激しい曲をたたみかけ、『絶望』では、ガラさんが猛ダッシュで客席中央に設置されたミニステージへ移動し後方を煽ります。「せっかくこっちに来たのに前のステージを見てる人がいました」と言い残したガラさんがステージに戻れば、夕暮れ前にはアコースティックタイム。『真っ赤な青い春…』や『平日の女』などが演奏されましたが、薄暗くなってきた空に曲が広がっていくようでとても心地良かったです。(ちなみにアコースティックの曲間は客席も静かなのですが、唐突にガラさんが「森友問題とか…」と切り出し(客席笑)、「ミサイルが落ちてくるとか、色んな問題がありますけど、不倫はまだ終わりません」。爆笑する客席をよそに「聴いてください、平日の女」と曲に突入。ライブを思い出すと森友問題も思い出しそうです…)
中盤には一旦ガラさんがはけて、楽器隊メンバーによるMCでした。「そろそろ暗くなってほしい。恥ずかしい」という結生さん(笑)。ガラさん不在のまま『NOnsenSe MARkeT』が始まりましたが、すぐにバックドロップが落とされるとステージ最後方中央にお立ち台が現れ、そこに立つガラさんが登場しました。
後ろにはスクリーンがあり、夜は映像込みの演出です。特に『傘と雨』での、スクリーンを窓に見立てて、雨粒が当たって濡れていく映像が素敵でした。
「この曲を作ってから、ずっとここでやりたかった」という『千代田線デモクラシー』を合唱し本編終了。
アンコールでは、テツさんが首のコルセットを外して出てきました。ベースを肩からかけ、大歓声を浴びるテツさん。そして演奏されたのは『梟』*1でした。歌詞がテツさんの姿に重なり、この日のクライマックスの1つだったと思います。
この日はダブルアンコールに応えてくれました。『バイオレットハレンチ』では上手へ下手へと動くテツさん、最後の挨拶で「なんか身体が軽いんだよね〜。もっと長い時間できるよう、俺もがんばるから、みんなMERRYをよろしくね」と頼もしい言葉をもらいました。また、本編では特効の影響で結生さんのギターが鳴らなかったため、「リベンジしたい」と最後に2回目の『千代田線デモクラシー』。「この野音で、みんなでこの曲を大合唱するのが夢だったんです」というガラさんに煽られ、この日一番の歓声と合唱をもって終了しました。ガラさんの夢が叶ったと信じたいです。
メンバーの全身全霊の姿に引っ張られ、野外での空の変化を計算した演出に魅せられたライブでした。野音はMERRYにとって、その時の集大成を見せる場であり、今回の成功によってまた次のステージに進めるのだと思います。47都道府県ツアーの開催が発表されましたが、各地でどんなライブになり、ファイナルへ向かっていくのか楽しみです。

D'ERLANGER 豊洲PIT 4/22 「REUNION 10th ANNIVERSARY -薔薇色の激情-」

4/22(土)、豊洲PITでのD'ERLANGER再結成10周年ライブに行ってきました。
「薔薇色の激情」と題されたこの公演、日比谷野音での復活劇から10年走り続けたD'ERLANGERの集大成を、D'ERLANGERらしい激しさたっぷりに堪能できました。
ステージには、左右それぞれに天井から球体が5つと十字架が吊らされ、野音と同じSE『Kain』に合わせて、中央に「D'ERLANGER REUNION 10th ANNIVERSARY」の幕が降りてくるとフロアのテンションも最高潮に。登場したメンバーが演奏し始めたのは『dummy blue』。復活一作目のアルバムのスタートを飾った曲です。激しいリフに煽られ、そのまま2曲目『SADISTIC EMOTION』へなだれ込むまさに激情をあらわにしたようなスタートでした。MCでは一転して「野音の前にみんなで焼肉を食べに行ったんだけど、その時に奥歯の詰め物が取れたことを思い出した(笑)。でもそっから10年取れてないぜ!(フロアからは爆笑混じりの歓声)」という余談しかない緩さも見せつつ(笑)、新旧にわたるベスト盤とも言えるセットリストで、やはり"今が最高"なD'ERLANGERです。
特に『DARLIN'』や『BABY』、『LOVE/HATE』では、kyoさんのシャウトが響いたかと思えば、CIPHERさんがkyoさんのそばでギターを奏で雄叫びをあげたり、Tetsuさんが切り裂くような激しいスネアの音で応えたり、今までに無いほど緊迫していて胸に込み上げるものを共有するようなステージでした。
『Angelic Poetry』でのSEELAさんのソロタイムでは、随所にアレンジの効いたフレーズを挟んでいましたが、ベース一本でここまで人を惹きつけられるものかと感動しました。
ラストに新曲『バライロノセカイ-Le monde de la rose-』が披露されると、ファンも早速ノリノリでサビでは「DARLIN'」のフレーズを合唱。それを嬉しそうに見るメンバーが印象に残っています。
kyoさんが「D'ERLANGERにとって、結成25周年は間が抜けてたからこそばゆかったけど、この再結成10周年は、胸を張って言える記念日です」と話していましたが、メンバーにとって初めての胸を張れる10周年、感慨深いものだったことがステージでの姿や演奏から伝わります。そして、ここから始まる記念の一年と、さらにその先をまだまだ見続けたいです。